夏の夜空を代表する「夏の大三角」を見つけたら、もう少しだけ白鳥の姿をたどってみてください。
はくちょう座のくちばしにあたる場所で静かに輝く星、アルビレオがあります。
肉眼ではひとつの星にしか見えません。
しかし望遠鏡を向けると、黄金色と青色、二つの星が寄り添うように輝く姿が現れます。
その美しさから「宝石箱をのぞいたよう」と表現されることもある、夏を代表する二重星です。
私も初めてアルビレオを見たときは、思わず声を失いました。
星は遠くにある小さな光だと思っていましたが、望遠鏡の中には、色の異なる二つの星が静かに寄り添っていました。
ただ美しい。その一言だけが心に残っています。
現在、倉敷天文台ではカセグレン式反射望遠鏡を使って、このアルビレオをご覧いただく機会があります。
写真では伝わらない輝きがあります。画面越しではなく、自分の目で見たときに初めて感じられる星の美しさがあります。
この夏、もし夜空を見上げる機会があれば、まずは夏の大三角を探してみてください。
そして、その少し先にあるアルビレオまで視線を伸ばしてみましょう。
きっと、夏の星空が少しだけ特別なものになるはずです。
投稿:taka.

